スティーブ・ジョブズの経営論|シンプルイズベストな哲学の可否

経営の形にはいろいろなものがあります。

「みんな仲良し」企業が流行ってきていますが、それが本当に正しいのかは、業種業態によってわかれるところもありそうです。

実際のところ、上下関係があやふやになってしまっている企業は、多くの場合長く持ちません。

「円形」の管理体制とか、中央集権的なものはよくないとかいろいろあります。

では具体的に、どんな企業が継続的に利益を上げていて、かつ長い期間生き残ってきているのか?

独自目線で解釈をしていきます。

独自の経営手腕で世界トップになったApple社

もしも今、スティーブ・ジョブズが生きていて、生まれては消えていく企業の末路を見ていたとしたら、こう言い放ってくるでしょう。

「嫌わることを避けていては変革はない」

世界に改革を起こし続けてきたスティーブ・ジョブズだからこそ言えることではあります。

スティーブ・ジョブズは「狂人」としても有名です。
身の回りの関係者たちを大いに振り回してきたと言われています。

そんあスティーブ・ジョブズが推奨してきたのが「シンプルイズベスト」の精神。

「シンプル思考」とも言われています。

根幹となる部分には、日本古来からある「禅」の思想が、深く結びついております。

多様性と画一性

ダイバーシティやサスティナビリティ、SDGsの活動など、一人が多くのことをできる思想が求められています。

これに相反するのはコーチングやコンサルティングなど、自分の強みを活かした仕事です。

一人の人が人員管理もして、会議も出て、ライティングもしてデザインもして、それで定時に帰宅したり、「仕事の能率が悪いから残業が増えるんだ」などの話は、一昔前から見れば完全にパワハラです。

どんなにシステムが優秀になっても、コロナの影響もあってオンラインビジネスが一般に普及しても、人の脳は多様性より画一性の中で能力を発揮します。

仕事との関わり方、どんな長所を個人が気づけているかどうかで、発揮できる影響力に違いが生じます。

つまり、部下や関係各社の「売り」となる部分を見つけてあげるのは、経営をする人の大いなる責任の一つといえます。

では逆に、経営者が取り組むべき多様性や画一性とはどんなものがあるのでしょうか?

経営者に求められる「多様性」

「弊社は○○の業種で△△の分野でシェアを持っているから、多様性は必要ない。」このような発言をされる経営者の方がいます。

ほんとうに多様性が必要ないのでしょうか?

今はまだよかったとしても、5年後10年後には新興ベンチャーにまるごと奪われる可能性だってある。

コロナのように、圧倒的シェアを持っていた企業が、急に会社に行くことを禁止され、数カ月もしたら浦島太郎状態になることもある。

つまり、いつ何があるかわからない、ということです。
ではどうしたらいいのか?

大切なことは「多様性への順応」です。

多様性の中に魅力を見つける

経営をするということは、一つの企業の中でお仕事の得意不得意はありますよね。

肉体労働が得意な人、経理が得意な人、両方ニガテだけどリーダーシップを取るのは好きな人、本当にさまざまです。

社員の分だけ多様性がある中で、自社の「今、得意なもの」にのみ安定を求めるのは、長い目でみれば相当なリスクです。

ソフトバンクの孫正義氏も言っていますが「多くのプロジェクトを成功させてきたように言われますが、実際には日の目を見ないで沈んでいったプロジェクトの方が圧倒的に多い。」ということです。

では何が必要かといえば、「何をやったらおもしろそうか?」ということです。星の数ほどある多様性あるビジネスの畑に、どんな種を撒くかは経営者である自分の脳にゆだねられています。

画一性だったら成功するのか

多様性からお話を展開させていただきました。

「画一的なビジネスモデルだったら成功できるのか」といえば、それも違います。

「弊社はしっかりフォーカスして、マーケティングも組んでいるし、経営戦略も全社的にちゃんと構築しています」という企業ほど、気をつけるべきではないかと考えます。

一歩間違えれば”融通がきかない”と言われてしまいがちです。

自社のビジネスに自信があればあるほど、短所やお客様の声に耳を傾けるようにしてましょう。

あらたなビジネスアイデアは、今ある自社の弱点となるところにヒントが隠れていることがあります。

経営を成功させるために必要な学びの概念

「経営者は孤独である」という人がいますが、間違いありません。

企業の中であれば、一般社員であれば自分の立場と似た人はいます。

ですが、経営者、ましてや社長や企業の代表者であれば、自分と同じ立ち位置の人はいません。

「孤独だから経営が上手くいかなくてもいいのか」といえば、それも違います。

大切なのは”心の在り方”だといえます。

少し抽象的なお話に聞こえるかもしれませんが、自分たちと真逆にいる企業のやり方を学んでみましょう。

  • 販売の仕方
  • 営業の仕掛け方
  • 事務所の立ち居振る舞い
  • お客様との関わり方

自社がもっていない長所を同業他社や、全く畑違いの企業でもいいです。

「この要素、うちにはないな」と思える事柄を見つけることが大切です。

もっと小さいモデルであれば、男性であれば女性を、女性であれば男性を、大人であれば子どもを、子どもは大人を、社員は社長を、社長は社員を。

このような具合に、立場も環境も違うからこそ、あらたなビジネスチャンスのw見つけることにつながります。

ぜひチャレンジしてみてください。