ヘーゲルから学ぶ北極星マーケティング|成長しつづける視座と哲学

マーケティングを学んでいると数えきれないほどの成功と失敗を目にします。

目指しているゴールがあって現在地があって、頂上のゴールまでの道のりをどうやって進むかを選んでいく。これがマーケティングと言われています。

では北極星とは何か?北極星とは登る山やゴール設定によって動くことがない星に例えられます。雪山や悪天候の登山においても時間と場所によって必ずそこにある指標としての北極星。ビジネスで最重要といえるマーケティング戦略を揺るがぬものにするのが「北極星を定める」と言えます。

つまりどんなビジネスを構築するとしてもなくてはならないのが北極星ということです。

ではタイトルにあるヘーゲルを学ぶことがなぜ大切なのか、またどんなメリットを得られるのかを少し掘り下げていきたい。日本で広く慕われている「弁証法」というものの側面からお伝えしていくので、自分のビジネスならどんな見方をするかと楽しみながらお付き合いいただけることでしょう。

北極星と弁証法

この記事を読んでいただく方にとって、北極星と弁証法は全くの別物に捉えられることでしょう。それもそのはず、北極星はあくまでも「揺るがぬ指標」であり、弁証法は「状況で常に変わっていくもの」という印象が強いです。

ビジョンは定めた、でもなんだか揺らいでしまうし会社の理念もずれている気がする

そう思える人はまだいいと思う。しかし北極星の定め方自体を知らなくて自社コンテンツやマーケティングが統一されなくて迷う経営者は多いです。

対して弁証法はどんなものかというと、課題が生まれるたびに修正していき確かめていき、さらなるいいものを見つけながら社内や仲間内で共有してブラッシュアップしていく印象です。

「揺るがぬ価値観」と「変わり続けるもの」これらが共存するように描いて社内やコミュニティ内で共有するのが経営者やリーダーの役割だと言えます。

しかしながらそこまで明確に意識できる人は限りなく少ない。ではどうしたらいいのかというところで、この記事では親しみやすい例を出しながら解説していきます。

鉄道会社の北極星

時代の移り変わりによって移動手段は飛躍的に進化しました。

SL鉄道からローカル線、特急電車が誕生したと思ったら時速300キロ以上で走る新幹線。さらには飛行機の誕生。

この電車という移動手段において、コンセプトは変わったかとうと答えはNOです。

鉄道会社のコンセプトが時代と共に変わったら利用者は間違いなく苦労します。鉄道会社が鉄道会社としてコロナ禍でも電車という移動手段を維持してくれているからこそ僕ら一般市民は何も心配なく目的地へたどり着けます。

「人を安全に目的地まで送り届ける」この北極星は今後も揺るがない鉄道会社の北極星だと言えます。

そして、安全に目的地まで送り届ける北極星が明確にあるからこそ「”早く”目的地まで送り届ける」というマーケティングが生まれます。そこにモーターの開発や車体の進化、駅のホームの安全性考慮などといった戦術が加えられていったといえます。

こうして考えていくと北極星を目指してマーケティングを戦略的に組んでいき、戦術を加えて利益を増やしていくのは難しいことではありません。

あとは自社が求める利益やお客さまが欲する欲求を叶えるようにするだけです。

北極星からマーケティング、戦術への順序

北極星を定めることが大切なことはわかった、マーケティングを適切に組んで戦術に落とし込むことが重要なのも理解した。ではどうやって利益を増していくかはうまく理解できないという人もいるのではないでしょうか。

何度もいいますが北極星は「ゆるがないもの」です。つまり何があっても北極星は変わってはならないと言えます。何か別のものを進化させることが大切になるということです。

進化の秘訣は「山を登る速さや便利さ」です。

冒頭でマーケティングは山の頂上を目指すまでの道のりを決めることだと言いました。つまり道のりは変わらないということです。安全に遠回りをしたりリスクを冒してでも距離を短くするという選択肢はあります。しかし、結果的に山の頂上を目指して北極星に近づいていくという結論に変わりはありません。

弁証法におけるリスクと時間とお金

どんなリスクを最小限にするか選べるのは、自由に選択できるのは戦術のみだといえます。徒歩で登るのか車で登るのか、はたまたヘリコプターで頂上を目指すのかは人によって変わります。

地方から都内までいくのに、200年くらい前には電車がそもそもなかったわけなので、馬で移動したり徒歩で何日もかけてました。今であれば車を買ってガソリン代や高速代をかければものの数時間で行けてしまいます。

こうして選択と行動を繰り返してよりよいものにしていくことができるのが弁証法と言えます。普通の人なら1から10まで考えていくところをA~Zというように視点を変えていける人が時代を切り拓いてきました。

世界はこうして発展してきたと言えると同時に、これこそがビジネスをよりよく発展させる北極星とヘーゲルの学びの交わるところだと考えられます。

ヘーゲルを学ぶと視野が広がる

厳しい目で北極星と現在のマーケティングを比較していくと、現在地が北極星によって照らし出されます。居場所が明確に判断できるからこそ「何時何分に○○に着かなくちゃいけないのに電車が間に合わない。仕方ないからタクシーを使おう」という戦術が導き出されます。

あらゆる出来事は逆算思考で導き出されます。

情報があふれかえる現代において、現在地を正しく知り戦略を立て、それに則った戦術を導き出すのは苦労するかもしれません。

だからこそ自分以外の経営者の描く北極星を知る機会が大切になります。

限りなく正解に近い最適解を見据えながら、この北極星倶楽部でお伝えする情報を鑑みていただき、ぜひ自社の北極星を定める機会に活かしてください。

これからもこの北極星倶楽部では、経営者の思考を広げる値千金の情報を発信していきます。